HONDALADY20周年記念ライブ第二弾DRAGON REQUESTXX@高円寺HIGH2016/10/22(土)

 私が20年来追っかけている大好きなバンド、ホンダレディの20周年記念ライブに行ってきました。7月に開催された第一弾はメンバーによる選曲でしたが、今回はファンからのリクエストのみによる選曲でのライブ。(リクエストはチケット予約時に1枚につき1曲)

大変楽しみにしておりました。もちろん私もリクエストしました。

以下、覚えている範囲内で当日の様子を記録したいと思います。

*長文になります。

 

セットリスト 

①LOOPER LOOPER

②フリースタイラー

③アドアド

④オレンジズ&レモンズ

⑤Mr.Nice Guy

⑥サンダーコンボイ

⑦Sm:)e

⑧レベルイチ

⑨リンジューサンバ

⑩ルグレ

⑪なまけ虫

⑫冷たい太陽

RISING HIGH withねじ

⑭ステレオ

⑮Olive

⑯咳をしても一人Ⅱ

⑰Be a Man,Serve tha world

⑱The CATs(メドレー)

⑲3 on 3(メドレー)

⑳happy sleep(メドレー)

㉑卒業(メドレー)

㉒Philistine(メドレー)

㉓春の小山(メドレー)

㉔crispy(メドレー)

(88)(メドレー)

㉕I’ m proud(メドレー)

㉖patraver

㉗三十九、四十、四十一

花月雪星宙 with宍戸留美

㉙timecode with宍戸留美

㉚cassettable

㉛Ceremony

~アンコール~

㉜ときめき☆フレンズ

㉝鵺

ロシナンテ

 

場所は高円寺HIGH。

前からホンダレディがよく出ているライブハウスです。

私は事情があってここ数年ホンダのライブ行けなかったので、8年ぶりくらいに訪れました。コンクリート打ちっぱなしの外観、懐かしい。相変わらず小綺麗でいい雰囲気のライブハウスです。

 

17時に開場し、前もって買ってあったチケットで入場すると、特典のリスナーからのリクエストで作ったベストアルバム「俺のホンダレディ」が手渡されます。

私がリクエストした曲も1曲入っていて嬉しい。(「冷たい太陽」)しかしタイトルが「さらば冷たい太陽」になっているのを見て若干不安を覚えます。

まさかこれ以降もうやらないつもりとか・・?のちにマルさんのMCで「あぶない刑事リスペクト」だということが判明するのですが、やっぱり意味がよくわかりません。。。一瞬ほっとしかけたものの、やはりもうやらないつもりという意思表示なのでしょうか。。?私は昔から事あるごとに「冷たい太陽」を連呼しているので、(勝手にライブリクエストしたこともある)「もういいよ」という宣言なのでしょうか。。?とまた不安になります。大好きな曲なので、CD再発してほしいし、今後もやってほしいなあ。

なにはともあれ、会場に入ってみるといい感じにお客さんが。

20周年記念ライブ第一弾である前回は旧新宿ヘッドパワーWildsideが満員だったので、今回もそうなる予感。

 

少し待つと、前回も司会だったDJあかなめさん登場。

おねえキャラでMCをして盛り上げます。面白い。

この方、前回初めて拝見したのですが、相当のホンダレディファンということで、自作のプリンス(1st)カバーアルバムを持参していましたが、今回も勝手に?持参して物販で売っていました。私は前回入手しましたが、曲も声もかなり似ているのでびっくりです。

続いてオープニングアクト

客席の左後方にブースが設置してあり、サカエコーヘイさんのDJが始まりました。

すぐ後ろがいきなりスポットライトで照らされたのでびっくりして後ずさりしました。体が勝手に動いてしまうような綺麗目のノリやすい音で良かったです。ちょっとクラブっぽくなりました。ホンダの曲も多数カバー(歌はなし)。約30分。始まる前に流れていた「88」もサカエコーヘイさんのカバーだそうで(綺麗目88で良かった)、今日のCDあったら欲しいと思いました。

 

続いてホンダレディの始まりです。 

1曲目「LOOPER LOOPER」・・・アルバム「LOOPER LOOPER」(2014)に収録

Dieちゃんが機材テーブルの下からひょっこり現れ、続いてマルさんが左袖から登場。

ホンダのライブにはいつもVJが入っており、ステージ後方のスクリーンには曲に合わせて様々な映像が映し出されます。

この曲にはアルバム「LOOPER LOOPER」のキャラクター、「LOOPER LOOPER」が映し出されています。(カラフルなウーパールーパーみたいなやつ)

ホンダらしい攻める感じの四つ打ちでマルさんが楽しそうに踊り出し、さあこれから長丁場ライブ始まるぞおー!!って気分があがります。マルさんの多彩なステップや跳躍を見るのもホンダライブの楽しみの一つ。

 

2曲目「フリースタイラー」・・・アルバム「SNEAKER MON AMOUR」(2010)に収録

今日のゲスト宍戸留美さんがPV出演しているフリースタイラー。

後ろのスクリーンにはそのPVも映し出されていました。

ステージから身を乗り出すようにして歌うマルさん。

「夕方予定もないから気が向きゃ洗濯でもしよう」っていう歌詞が好き。

 

3曲目「アドアド」・・アルバム「東京VINYL」(2003)に収録

 続いて高速ブレイクビーツに綺麗なシンセと前向きな歌詞でテンション上がって大好き「アドアド」。サビの「ララ ララララ ララ輝く明日はこの胸の中に」「ララ ララララ ララ沈んだ夕日ははるか向こう側」を聴くと、自分さえ諦めなければ未来に希望はある!明日も頑張ろう!と思えます。

 

4曲目「Oranges&Lemons」・・・マキシシングル「Oranges&Lemons」(2000)に収録

続いてイントロのシンセの高速爽やかフレーズが流れたとたんにテンション上がりました。マル、ねじ、NOW!の3人体制だった頃の曲。

少しけだるい感じの歌詞に16分ベースと4つ打ちでガシガシのダンスチューンなんですが、「ささやかな計画はまるで無かったことのように敗れてく」とかわかりすぎる。。。って当時思っていて、今も思っています。「いつまでもこのままで何も変わらない毎日を過ごしてる」主人公は「考えれば考えるほど真実なんてどうでもよく」なり、「だから休みでもとってどこか出かけよう」という結論に達します。

前向きなようで後ろ向きなようなでも前向きなようなって感じですが、これを聞くとやっぱり「とりあえずホンダライブで踊って、休みでもとって旅行にでかけよう」って前向きに思います(笑)

 

余談ですがこの曲のカップリングの「橋」も名曲で、私もリクエストしたかった曲です。今回生まれ変わって配布CDのリスナーズベストアルバム「俺のホンダレディ」に収録されているのでとても嬉しい。こちらはちょっとうら寂しい印象だったオリジナルより元気で前向きな感じになりました。素敵。もちろん4つ打ちダンスチューンです。

~MC~

「こんばんはホンダレディです~今日は皆さんのリクエストのみで構成されるライブです、最後まで楽しんでいってください」みたいな感じだったかな?あと

「今日は長いんですよ、監禁ライブなので途中で退場する場合は1000円置いていくこと。」とかも言ってて会場笑う。退場どころかトイレも惜しいですよ!!「トイレとかどんどん行ってください」って言ってましたが。

 

5曲目「Mr.Nice Guy」・・・アルバム「ギミアブレイク」(2011)に収録

ミドルテンポの四つ打ちで気持ちよく踊っていて、途中Bメロでゆったりと2拍子になるところが好き。ここをマルさんと同じように膝を折りつつ大きく乗っていてまた四つ打ちに戻るのが気持ち良い。最近よくやっている印象。

 

6曲目「サンダーコンボイ」・・・マキシシングル「YELLOW」(1999)に収録

マルさんが突然ハイテンションで何かフレーズを叫び出し、観客にコールアンドレスポンスを要求。始めはなんて言っているのかわからず何の曲かもわからないでぼーっと聞いていたが、途中で突然「サンダーコンボイ」って言っているんだ!とひらめく。そこからは叫びましたよ。「サンダーコンボイ」って。

しかし実はなんの曲かわかってなかったのですが、帰ってきてからサンダーコンボイ

と判明。(遅)

分かっていたら「見えていますか 聞こえていますか」のところもっと味わって聞いたのに。激しすぎるのが苦手なのもあってあまりCDを聞いていなかったのでした。。 

(同じくらいに発売の「RED」の「冷たい太陽」は死ぬほど聴いた)

 

7曲目「Sm:)e」・・・アルバム「SAMPLING MADNESS」(2015)に収録。

こちらは友人のリクエスト。友人曰く、「ホンダによくあるちょっとストーカーチックな男の人が女の人を想う曲」。

「これ絶対おかしいって思いながら聴いてて、この曲大好きなの~」とのこと。友人がこの曲をそんなに好きでリクエストしてたのは初耳だったのですが、よく聞いてみると歌詞は「トランクの中で眠る君の寝息が心地よくて」とか「僕はまじめで優しいから君の気持ちが見抜けるのさ」とか「僕のすべてを捧げたのに」とか確かにちょっとおかしい。

もう好きな子を薬で眠らせて車のトランクに詰めて山奥に運んできて監禁しようとしてるストーカーの曲にしか聞こえません。そして曲調は攻撃的な高速ブレイクビーツに切ないメロディで、エモ大好きな友人がハマるのは分かる。

私自身は「ねえ笑って 笑って 笑って」っていうサビが好きなのと「なんか切ない感じのいい曲だな~」くらいであとはあまり深く考えたことがなかったのですが、そういう曲だと思って聞くと、自分は良かれと思ってやっているけど圧倒的に相手目線が欠けているせいで好きな人への想いが全く通じないストーカーの切なさがしみてきて、なんともほろりと胸が締め付けられます。うーんこれ、名曲かも。今回友人のおかげで新たな魅力を発見しました。友人に感謝。

途中でマルさんがマイクスタンドをぶんぶん振り回していたのは確かこの曲だったはず。。

ライブでは最後に挿入される「カントリーロード」を皆で合唱しました。(マルさんによる「歌って」の合図により)

改めて聞くとこの「カントリーロード」がまた切ないですね。。。

 

~MC~

「次にやる曲は作ったけどアルバム全体のイメージと違うかな?と思って収録されなかった曲です。でも今聞いてみると結構かっこいい」

アルバム名は「136」だったかな?

 

8曲目「レベルイチ」・・・未収録

 おっしゃる通りかっこいい曲でした。是非発売してほしいです。

 

9曲目「リンジューサンバ」・・・アルバム「World Record」(2007)に収録 

 大人気リンジューサンバ。私も好きです。今死んだばかりの男が恋人への想いを残しつつ、新しい人を見つけて幸せに過ごしてほしい、僕はいつもそばにいるよと歌う曲です。

「君は素敵だ、本当に綺麗だ」のところで毎回誰かひとりの観客に絡むのがお約束?

 ステージから降りてきて一人の女性にめっちゃ激しく絡んでいたような。。。(女性は顔を背けて逃げ続けておりもはや嫌がらせレベル)(後で謝ってました)

その昔はこのフレーズをステージから私を指さして歌ってくれたことがあり(違)「やった!」ってなったことがあります。

 

10曲目「ルグレ」・・・アルバム「CASSETTABLE」(2009)に収録

これも切なくて美しい名曲ダンスチューン。「たとえこの腕が切り落とされたって」「皮膚がドロドロに溶けてしまったとしても」「君が泣いていたら」「野を超え山を越え海を越えて」「飛んでいく」ほど大好きな恋人を泣かせてもある「伝えたいこと」のために「残されたありったけの力をなんとか振り絞って」「世界に爪痕を残すんだ」と歌う曲。

熱くて必死なマルさんの想いが伝わってきて泣きそうになります。

最後のほうのMCで「体力は最初からなくていつもライブはつらい」と言っていたので、マルさんは最初から今もこれを実践しているんだな、と思いました。

アルバム購入当初私的には暗黒時代だったのですが、お守りのようにこの曲をエンドレスリピートしてました。

 

 11曲目「なまけ虫」・・・アルバム「SNEAKER MON AMOUR」(2010)に収録。

これもマルさんの音楽にかける情熱と情けなさが伝わってくるハッピーダンスチューン。

「ありふれた言葉もどうでもいい見栄もきっと見透かされていたんだ」という歌詞にドキッとします。

サビのベースのリズムがウキウキで大好きです。

ライブでは「黙っていないでなんか言ってくれよ」の「くれよ」で腕を曲げて下にエルボしてました。(お約束?)

 

12曲目「冷たい太陽」・・・アルバム「RED」(1999)に収録

イントロの「タンタタンタタンタタンタタタタタ」という印象的なピアノフレーズが流れた瞬間、会場に少しどよめきが。スクリーンには燃える太陽のアニメーションが。

嬉しい!!私の他にもこの曲を待っていた人がいる!!!

待ってました「冷たい太陽」!!!

私のリクエスト1曲目はこれです。

1996~7年頃新宿ヘッドパワーで初めて聞いた当初今まで聴いたこともなかったような楽曲の美しさ激しさノリの良さと「がんばったってどうにもならないこともある」「嫌な事は投げ出せばいいじゃん」という脱力系の歌詞の組み合わせが大変衝撃でした。

細かいビートが沢山入った躍動感溢れる四つ打ちリズムに16分連打ベースにピアノのシンコペーションフレーズに美しいシンセ、イントロから間奏、終わりに至るまでなんというか全ての音がスコーンと腑に落ちる場所で響いていて聴いていて、踊っていてとても気持ちがいい。

当時はフロアはがらんとしていて観客は5,6人とかでそんなに踊っている人もおらず、勇気と度胸がなくてまだそんな中で曲に合わせてライブで踊るということが出来なかった私はひたすら棒立ちで踊りたい衝動を抱えてステージ上の輝く星を見つめるのみでしたが、いつも「このバンドは絶対フロアで20人くらいが踊り狂っててもいいはずだ」と強く思っていました。

現在は20人どころかフロア満員の人が楽しく踊っているのを見ると感無量で胸がいっぱいになるのですが、この名曲を知らない、知っていても入手できない人がいるのは残念すぎる。と思っていたらリスナーズベストに入っているではありませんか!!

「さらば冷たい太陽」というタイトルで。

本当にうれしい。(涙)

私はオリジナルCD版のE→B→C→G E→B→C→G(1オクターブ上)

と移動するシンセフレーズが美しくて大好きなので、それがライブと新録バージョンだとだいぶ控えめになってしまっていたのが残念といえば残念です。が、それはとりあえず置いといて、まずは素直に名曲復活を喜びたいと思います。

感動のあまり肝心のステージの様子がほとんど思い出せないのがなんとも。。

 

続いて流れてきたご機嫌なおなじみイントロフレーズと共にそれまでカメラ片手に会場を動き回り今日の様子をずっと撮影していたねじくんがおもむろに上着を脱いでステージに上がり、マイクを掴むではありませんか!

おおおーー!!またやってくれるのか!!あれを!!

ということで、

 

13曲目「RISING HIGH」・・・アルバム「PRINCE」(2001)に収録

前回の20周年記念ライブ第一弾でもやってくれ古参ファンには大好評だったようですが、またしてもしつこくリクエストしたのは私です。ごめんなさい、大好きなんですこの曲。「冷たい太陽」と共にライブやCDでずっと聞き続け何度元気をもらったことか。

ねじくんの淡々とした綺麗なラップのAメロからのサビ「飛び上がる 足がもつれても 忘れない 空に浮かぶあのサイン」で味わう無敵感と言ったら。炸裂する希望!勇気!って感じで、ほんとに何でもできる気がしてきます。

ホンダの曲は「哀愁漂う歌詞に底抜けにハッピーな曲」という組み合わせが多いのですが(それがいい)これはサビの歌詞も前向きなのでそれもいい。(これもまたいい)

最後のサビは二人肩を組んでの熱唱。

家でも爆踊りですがライブで二人の息の合った歌唱を見るのはまた格別の楽しさです。

またやってくれないかなあ。(しつこい)

 

~MC~

マル「前回やった時に、次は50周年記念かな~とか言っていたのに3か月後にまたやったね。リクエストライブなのでね。これリクエストしたの誰?」

私「はーい」(元気に手をあげる)

マル(こちらをちらっと見て一言)「回顧厨だな」

はーい、回顧厨でえっす!(笑)

回顧厨と言われようとも、好きなものは好きなのです。

しばらくライブ行けなかったせいもあるかもだけど、当時ライブに通っていた頃の曲を聞くとなんかもういろんな感情が迫ってきて胸がいっぱいになるんですよね。あの頃のことを思うと胸がじーんてします、ゆえに我ハンサムなりって感じで。(←ちなみにこれは「ハンサム」)

今後も期待してまあっす!(笑)

ねじくん「いつでも復活するよ!」とステージ上でマルさんに宣言(!)

 

14曲目「ステレオ」・・・マキシシングル「I'm proud e.p.」(2006)に収録

これもダークな感じのストーカーチックさが漂う混沌とした曲。

「我と義務と情熱と体裁のバランスが蜘蛛の巣のようにからみついて動けないんだ」

とかよくこんな詞思いつくなっていうのがホンダ楽曲にはたびたびあります。

「だいたいね、他人なんかね、興味ないよね」というのは対象人物への独白なのか自分の心境なのか。「そんなんね、わかんないよね、どうでもいいよね」とやさぐれつつ「愛されたい」「嫌われたくない」「落ち着かない」「出来れば逃げたい」とあらゆる願望と動揺を浮かび上がらせた挙句「声もしぐさも息遣いも感じない」想い人の「君」と僕たちだけの世界を築こうと力強く歌う歌。

 「銃で撃たれても」「火の玉が降ってても」とかホンダのラブソングは激しい表現が多い。「例えそれが夢でも」という一節がより一層狂気を感じさせてゾクゾクします。

 

15曲目「olive」・・・マキシシングル「EURO BEAT BOXER」(1998)に収録

 イントロが鳴った瞬間歓喜に叫びそうになりました。大好き、oliveです。

これもリクエストしたかった。初期に新宿ヘッドパワーでよくやっていた曲です。

ホンダにしては珍しくゆったりしたテンポで、醒めない夢のような日々を送る主人公が「この毎日がもうちょっと続いていけばいいのに」との願いを感傷的に歌う歌です。

よく家でも歌っていたし、山手線に乗るとガラスの向こうの景色や窓に映る自分を見ながらいつも思い出してました。

イントロのフレーズがとても変わったいい音なので昔マルさんに「どうやって作ったんですか?」って聞いたらギターか何かの音を逆回転させたって言ってました。そしてチープさを出すために何度もカセットに録音しなおしたと。

今回原曲にかなり忠実なアレンジだったのでこのフレーズもばっちり聴けて嬉しかったです。

 

16曲目「咳をしても一人Ⅱ」・・・アルバム「PRINCE」(2001)に収録

こちらもイントロが鳴った瞬間歓喜に満たされました。これもリクエストしたかった。

「もう 振り向かないで ああ振り返らないで」から始まるディスコチューン(でもどこか寂しげ)。

 なんせ「咳をしても一人」ですから。尾崎放哉の有名な自由律俳句ですね。

 こういうのをいれてくるところにやられてしまいます。

これもほんとに大好きで、家で何度も歌い踊りました。

「don‘t stop the music,don‘t stop the disco sound」

これがホンダレディのテーマのような気がして、また踊れる音楽が大好きな自分に対する言葉でもあるような気がして好きです。

 

17曲目「Be A Man,Serve The World」・・・アルバム「ギミアブレイク」(2011)に収録

続いてこちらのイントロへ。淡々とした感じの曲ですが、終盤にいきなりわーーー!!!と爆音セクションが始まります。「303 WILL EAT ITSELF」みたいに。「どうか距離と時間が二人になにもないかのように狂えばどうにかなるのかな」と祈るような感じの歌詞にしんみりとする名曲。

 

~MC~

マル「ほらあ、暗くなっちゃったじゃん。暗い曲ばかり立て続けにやって。でもこういうのが好きって人もいるから。はーーい!俺!俺こういうの大好き!」

私も好きーー!!!(とその場で言えないチキン)

マル「次の曲は・・ああ、これは気合を入れないと歌えないやつだ」

 

18曲目「the CATs」・・・マキシシングル「EURO BEAT BOXER」(1998)に収録。

こちらもイントロが鳴った瞬間やったーー!!!っと歓喜の私。

昔新宿ヘッドパワーでよくやっていた曲です。

ビートの効いたヘヴィーな感じの曲に「情報に流される」「面倒なことを1からやり直す」「洒落のつもりで言われた言葉を真顔で信じてる」「その気でかけたパーマを友達に笑われ続ける」といたたまれないほどの情けなさを露呈する主人公が「明けない夜はないはず」との希望を胸に「明日と向き合いドリブルを続ける」という決意を歌う歌。

最初の方の情けなさはまるで自分のことを言われているかのようでした。そういうの多いんですけどね。

この曲もよくお風呂とかで歌っていました。大声で歌うとすっきりするんです。

ちなみに新宿ヘッドパワーの時は必ずサビの「だからその手を離さないで 何があっても離さないで」のところでバックライトになりマルさんとねじくんが縦1列に並び(前の一人は立て膝)片手を前に出して重ねたポーズをとっており、それが「超かっこよかった」ということをここに記しておきたいと思います。

この曲からメドレーになってしまい少し残念でしたがちょっとでも聞けただけで満足。

歌は昔と変わらずパワフルでした。

ドリブルを続けたくてもやり方も方向も分からず立ち往生ばかりしていた私と違い、確実に正しい方向に「明日と向き合いドリブルを続け」た結果、ホンダは今こうなったんだな~としみじみ思います。

 

19曲目「3-On-3」・・・アルバム「303」(2006)に収録

続いてDieちゃんとツインボーカルのラップ曲です。これも見たかった!!

内容は二人がサンプリングや打ち込みで音楽を作る楽しさをこれでもか!と歌った曲。

Dieちゃんは前まで出てきて二人で歌います。以前はライブでよくやっていました。

ノリが良くて、サビの「life,beats,and good vibration」を一緒に腕を突き上げつつ叫びつつ見るのが気持ち良い。何より楽しそうに歌う二人を見るのが楽しい。久々に見られて嬉しいです。

 

 20曲目「HAPPY SLEEP」・・・「The Very Best Covers Of 有頂天」(2006)

に収録 

続いてDieちゃんが歌い出したこの曲私知らなかったのです。「有頂天のカバーやったんですよ」とついこないだ聞いたのですが、入手していなかった。しまった。。

有頂天も聞いたことがなかったのでわかりませんでした。淡々としたロックみたいな感じでした。近々入手したいと思います。

 

21曲目「卒業」・・・収録不明

これも有頂天のようなのですけど、知りませんでした。。。どれに収録されているのかも不明。

 

22曲目「Philistine」(ペリシテ)・・・収録不明

こちらはゲーム「NO MORE HEROES2 」の曲。

聴いたことはあったのですが音源は持っておらず、こちらもすぐにはわからず。

女性ボーカルの英語の曲です。女性のプレイヤーが相手を攻撃する前に必ず聞かせる曲とのことで、ゲーム音楽の中では人気があるようです。タイトルは「ペリシテ」ですね。意味は、「俗物・愚物」で古代イスラエル人と対立したペリシテ人からきているそうです。(Dieちゃんツイッター情報より)

 

23曲目「春の小山」・・・アルバム「東京VINYL」(2003)に収録

「きらめく低い空 気づいてたことは泡のように」から始まるDieちゃん作曲のおなじみ曲。これも二人で歌います。サビではみんなで手を左右に振るのがお約束。

「We are back e.p.」(ライブ特典配布CD)のバージョンがすごい好きで家で踊りまくってました。

 

24曲目「crispy」・・・アルバム「PRINCE」(2001)に収録

もの悲し気なディスコチューン。 

総合司会のあかなめさん登場。

 

これはDieちゃんのツイッターとホンダのRECologを参考にセットリスト書いており、そこには載っていないのですが私の記憶だとここに「88」・・・マキシシングル「EURO BEAT BOXER」(1998)に収録、が入っていました。

歌はあかなめさん。

「88」のイントロで歓喜の私。これもリクエストしたかったのです。

「一体僕は何言ってんだか 一体僕は何やってんだか 吸い殻の数だけが無駄に増えていく」で始まるヘヴィーなディスコチューンで初期は必ずやっていました。その後もアレンジを変えて何回もやっていた曲。88バージョン出来たら解散するっていう話だったけどあれってまだ有効なんでしょうか。。。

この曲に合わせて体をくねらせつつ踊るマルさんの姿が今も脳裏に焼き付いています。

それが本当に気持ちよさそうで。。見ているほうも気持ちよくなるという。

あかなめさんの歌唱は完璧。声も似ていてびっくりです。

 

25曲目「I‘m proud」・・・マキシシングル「I‘m proud e.p.」(2006)に収録

続いてこれのイントロにも歓喜華原朋美のカバーですが、ホンダバージョンはイントロから全体に入っている分厚いシンセフレーズがすごく良いんです。これを聴きながら踊るとほんとに気持ち良さで昇天できます。実家にいた頃両親が法事か何かで家を一晩空けたことがあり、夜電気を消してカーテンを開け月明かりの居間で思いっきり踊っていました。

ライブではあかなめさんがものすごく頑張って1オクターブ上を、下をマルさんが歌っていました。あかなめさんの頑張りに拍手。メドレーはここまで。

 

~MC~

 マル「あかなめでした~。HONDA BABYのタオル完売したらしいじゃん。こないだもね、プリンスのカバーCD持ってきてましたけど、今日も持ってきて勝手に物販で売ってるみたいです。困ったもんですねほんとに。 」

 

26曲目「PATRAVER」・・・アルバム「ON PATROL」(2013)に収録

「あ~あ~」というサイレン音の声と共に手をくるくるさせる二人。

スクリーンには柳沢慎吾さんが。

「慎吾は裏切らねえ」でお馴染みパトレイバーです。

私テレビに疎いため最初この「慎吾」ってどの慎吾だろう?って思ってたんです。

え?スマップ?まさかね。とかね。

もちろん「あ~あ~」っていうサイレンのギャグは全く知りませんでした。つい最近まで。だからアルバムのタイトルに関係あるなんてこともわからず。

ただやたらノリが良くて「慎吾は裏切らねえ」を連呼して歌うととても気持ちがいいなあと。

しかし今回のVJで確実に「柳沢慎吾」のことなのだということが分かり、すっきりした次第です。PORTASOUNDSさんありがとうございます。

ちなみにCDで何回「慎吾は裏切らねえ」と歌っているか数えてみたところ、33回でした。慎吾への信頼感半端ない。

 

27曲目「三十九、四十、四十一」・・・オリジナル「二十九、三十」アルバム「303」(2006)に収録

ゲストのルンルンこと宍戸留美さん登場。チェックのミニスカートにベレー帽の下はおさげ、ホンダTシャツという可愛らしい出で立ちで全く違和感を感じさせません。

 今回配布のリクエストベストアルバム「俺のホンダレディ」にも収録されてますが、オリジナルには宍戸留美さんの「music」「disco」「sound」という声がサンプリングされていますね。新録ではルンルンの歌がよりフィーチャーされております。

「ぼろぼろになりながら必死で帰路を辿る」「君はやわらかい毛布の中でもう寝息をたててるだろう」「一日の終わりに君に想いを寄せるのさ」という歌詞が好き。

 

28曲目「花月雪星宙」・・・アルバム「SNEAKER MON AMOUR」(2010)に収録

「あなたのことを思うと胸が苦しくなって 明日なんて来なきゃいいなんて思ってる~」

のところをルンルンが歌います。

 

~MC~

ルンルン「初めてホンダレディと出会って一緒にやらせてもらったのが、2006年。だからもう10年一緒にやっていることになるの。」 

マル「そんなになるんだ!」

ルンルン「それからもよくスタジオで声を録られてます。○○って言って、とかって。」

マル「そう、やってもらってます。次の曲は初めてルンルンと一緒にやった曲です。」

 

29曲目「timecode」・・・アルバム「TVTB」(2005)に収録。

「耳元で囁いた 微笑みあったあの日々~」をマルさんが。

「なんだかね、不思議だね、長いことずっと待ってた~」をルンルンが。

サビの「きらめく星座が二人を包み込む」を二人で。

最後の「先を急いで振り返り立ち尽くす」で見つめあって歌う二人。

ルンルンが憧れの人だったマルさん、終始とっても嬉しそう。

 

~MC~

マル「はあ~、なんか、もうさ、いいよね。」(すごい満足気)

Die「なんだよいちゃいちゃしやがって~」

マル「ここさ、すっごいいい匂いするんだよ」(とルンルンの立っていた場所をすーはーする)「嗅がせねえよ!!」(と手で客席に空気が行かないようにあおぐ)(客席笑)

 

30曲目「CASSETTABLE」・・・アルバム「CASSETTABLE」(2009)に収録

懐かしのファミコン音楽がピコピコいっぱい入ったテンポ早めの曲。

「しょーもないこともつらい別れも忘れ去って僕は進む」

「約束の場所に辿り着くまで」

という歌詞が好き。

コーラスの「I should go,let's go」のところで両手の人差し指をを交互に上に。

 

31曲目「Ceremony」・・・アルバム「HONDALADY」(2012)に収録

待ってましたセレモニー!これもリクエストしたかった。

「眠りから覚めたように光るスポットライト」

「あなたと私のCeremony このままあなたを見たことのない世界に連れてくよ」

と疾走感のある曲でホンダレディのライブそのものについて歌っている。

「そんなに悩んでる暇なんてないでしょ?」はいつも身につまされるし、

ホンダのライブ見ている間は「この汗に嘘なんて微塵もない」と言い切れるし、

終わった後はいつも「ボロボロになった体も 折れる寸前の心も ゾンビのようによみがえる」のだ。

途中の「野を超え山超えて谷超えて」のところでDieちゃんによる謎の振り付け指導が。手を「上、下、横、前」(だったかな?)にあげるやつ。

 

「どうもありがとう~~!!」

二人ステージから去っていく。

拍手鳴りやまず。

 

~アンコール~

マル「アンコールありがとうございます。ホンダレディのライブを見ている人は皆知っていると思うけど、ホンダレディのCDには必ず隠しトラックがあります。ケースを外してもらうとURLが書かれていますので、パソコンでアクセスして聴いてください。次の曲はその曲です。」

 Die「WORLD RECORDに入ってます。」

 

32曲目「ときめき☆フレンズ」・・・アルバム「WORLD RECORD」(2008)隠しトラック

前に出てきて二人並んで両手を左右に振りながら妙にまじめな表情で淡々と歌う。

隠しトラックがあるのは知っていたけど、パソコンがなかったりケースを開けたりするのが面倒臭くて実はあまり聴いていなかった私^^; 

初めて感覚で聞きました。

帰ってきてもう一度聴いてみたら結構いい曲っぽい。 懐かしの胸キュンソングって感じで。ちゃんと歌詞もテキストファイルでありますね。厳島テレビの番組テーマ曲だったなんて今知りました。

 

33曲目「鵺」(ぬえ)・・・アルバム「PRINCE」(2001)に収録

めちゃくちゃテンポの速い曲。BPM260を超えるとか。始まる前に全曲136BPMの「136」ってアルバムの倍の速さですって言ってました。BPMっていうのはビート・パー・ミニットって言って1分間に何拍打つかっていうことなんですけど。とマルさんによる説明も。

歌詞は「是といった取り柄も特にないのです」「幸せそうな人を見るとかなり落ち込みます」「只何かが起こるのを只管待ち続けてます」「ならばいっそ世捨て人のように生きていきたいのですが今を生きる逞しさも当然持ち合わせていないのです」と自分の短所をこれでもかと並べ、しかし「こんな醜い僕ですが貴方なしでは生きてゆけません」「輝く明日に向かって今日ももう寝ることにします」とうっすらとした希望でしめくくる歌。

鵺は頭はサル、胴体は狸、足は虎、尾は蛇(異説あり)の日本の妖怪のことですね。

昔ライブMCでマルさんが「夜偏ってすごいよね」って言ってました。

ホンダのこの曲で鵺の存在を知った私です。他にも「鳥葬」「お茶挽き」などホンダの曲で知った日本語は多々あります。聴いていて教養になる音楽ってところも魅力です。

いつも新しい発見に出会えるのが楽しみでわくわくします。

今はGoogle検索で簡単に画像が見られるのが良いですね。

 

34曲目「ロシナンテ」・・・アルバム「LOOPER LOOPER」(2014)に収録

こちらも激しい曲「ロシナンテ」。「ヘイヘイヘイヘイ 知ってんだぜ」

がリズム良くて好き。これも「ほんと俺これ向いてなくて」「どこに行っても所在なし」などと情けない自分をドン・キホーテに例え「痩せた馬にまたがって風車に飛び込むんだぜ」「わかった上であえてできる根性が欲しいぜ」としめくくる。

 

最後に「もうダメ」とばかりに床に倒れ込んだマルさん。セクシー。

体力は限界のようでしたが最後まで身体は動き声も出ていました。すごい喉と体力。

でも本人曰く、「ライブ相変わらずきつくて。最初からきつくて今もずっときつい。」とのこと。きついことをずっとやり続けているから今もあんなにスリムで軽々と跳躍できるんだな。ステップの軽さは20代の頃と変わりません。ほんとにすごい。

ステージ上で限界に挑む人っていうのはセクシーに見えます。

 

「どうもありがとう~~~!!!」「あとで物販で会いましょう!」と手を振って去っていく二人。

 

終わって時計を見ると20時45分くらいでした。18時から始まったのでほぼ3時間弱やったことになります。全34曲。すごい体力。お疲れ様でした。大満足のライブでした。

今回初めてリクエストライブというものに参加してみて思ったのは、自分のリクエスト曲を実際にライブでやってもらえると「私のために!歌ってくれてる!感」がすごいということです。幸福感が半端ないです。

そして自分のリクエスト曲以外の曲も、聞きたかったのそれ私も!!!っていうのが多くて嬉しかったです。今回はいつもやる曲は全くなかったそうです。アップライトソングとか。ちょっと笑ってしまいました。でも全部リクエストでちゃんとやってくれて嬉しかったです。

これからも折に触れてやってくれたら嬉しいなあと思います。

34曲お疲れさまでした!!!

 

最後に、初めてライブレポを書いてみましたが、記憶が飛び過ぎてレポというより自分の曲感想になってしまいました。

昔ライブでよく聴いてた曲が始まると懐かしさと感動のあまり興奮しすぎて、後から思い出そうとしてもステージ内容をよく覚えていないということが多かったです。。。

なのでせめて曲の紹介をしたつもりなのですが、音楽の知識がなさすぎて楽曲をきちんと説明できず単に思い入れを暑苦しく語ってるだけになってしまいました。。お見苦しくてすみません。

 

 フリも沢山やってました。8年ぶりくらいにライブ行ったら新しいフリが沢山出来てて全くついていけず浦島気分でしたが、3回行ってちょっとは慣れてきました。

「今年1年はずっと20周年だから、まだまだやります。」とのことだったので、今後もワンマンライブ期待しても良さそうですね!楽しみです!!

リクエストもまだまだしたいの沢山あるし。「030」とか「かろうじて胸に押し込めた異常なエモーション」とか「シベリア」とか「橋」とか「U2U2」とか「愚仮面」とか「303 WILL EAT ITSELF」とか。「I’m proud」「88」もまだ聴きたいし。あと個人的に歌の入っていない(もしくはほとんど入っていない)インストも好きなの多いのでそういうのもやってくれたら嬉しいなあなんて思います。「mint condition」とか「PROUDIA」とか「SLYLY」とか。流すだけでもいいから。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

 

 

 

西野亮廣独演会in東京(3公演+ニコ生千秋楽)

西野さんに注目するようになったのはここ数年。出会いは水道橋博士ツイッターで絵を見てから。キングコングは知っているけど西野さんが絵を描いているなんて全く知らなかった。それが物凄く繊細に描き込まれたファンタスティックな絵だったので、そこから一気に興味が湧いた。好きな感じの絵だったのである。

初めて足を運んだのは日大芸術学部で2012年に開催した絵本原画展。

その頃の私はド貧乏だったので、見に行きたいなあと思いながらもハードル高いなあと思って半分以上諦めていた。しかし欲求を抑えきれず思わずツイッターでつぶやいた。「日芸でやる西野さんの絵本原画展、見に行きたいなあ(>_<)」すると驚いたことに西野さんご本人からリプライが飛んできたのである。「お待ちしております。」と。今思うと完全に西野さんの作戦にはまっていたのであるが、芸能人から直接リプをもらう経験なぞなかった私は興奮し、「せっかくご本人から声をかけてもらったのだから行こう」という気持ちに変わった。そしてなんとかお金を工面し、江古田の日芸まで足を運んだのである。原画展は素晴らしかった。どこか懐かしい感じのする愛嬌のあるキャラクターに幻想的な風景。これでもかというくらい細かく描き込まれた線。一人でその作業に没頭する時間を思って気が遠くなった。

「皆が寝ている時に描いている」と言っていたけど一体いつ寝ているのだろうか。というか寝ているのだろうか。

そしてこれも西野さんの作戦通り「せっかく来たし」と会場で売られていた絵本「zip and candy」を買って帰った。

その後、ツイッターフェイスブックをフォローし彼の考え方や仕掛けていくことを知れば知るほど面白いと思った。

始めは彼のお笑いライブには全く興味がなかった私であるが、だんだん「ここまで面白いことを発信する人の独演会というのはどういうものだろうか」と興味が湧いてきた。それが去年。去年は事情があって行けなかったが、ようやく今年、行けることになったので初参加。というわけで前置きが長くなったがここからその様子を簡単に書いていこうと思う。

 

まず、最初に持っていたのは2日目の2016年8月13日(土)夜公演のチケット1枚だけ。なぜそこにしたかというと、ツイッターでのぶみさんが「僕も行きます。皆も行こう。」とこの日のチケットを出してつぶやいていたからだ。「のぶみさんにも会えるかもしれない」とミーハーで単純な私は「昼にしようかな」と思っていたのをあっさり夜に変更。

この時点では「毎回内容が違う」ということは全く知らず、全部フリートークが見れるものと思っていた。

ところが行ってみるとこの日は3冊の自作絵本の読み聞かせで終わった。

(「zip and candy」「オルゴールワールド」「えんとつ町のプぺル」)

書斎や旗が飾られたセットは素敵だし会場に流れているアイリッシュ系の音楽も、舞台の「OTOGIMACHI」の文字も統一感があって素敵。読み聞かせもトーンが抑えられていてよかった。でも、でも。。フリートークが見れるものと思っていた私はなんだか肩透かしをくらったような気分になった。「今回は長いのでたまにこういう(喉の)お休み回を入れていきます。今日はありがとうございます。」とのこと。そうなのか。しかしすっきりしない私は気を取り直して終演後、物販で「まだチケットはありますか」と聞いた。

するとまだ4,5日分くらい残っていたので「じゃあ15日のをください」と購入し、次は15日の公演に参加。

「今度こそ」と1時間半かけて鶯谷まで行った。

しかしこの日はスタートと同時に両袖から梶原さんと西野さん二人が出てきて、キングコングの漫才が始まり、あれあれと思っているうちにそのまま終わった。。。

ううむ。これは。。。

全く釈然としなかった。私は西野亮廣独演会を見に来ているのにキングコングの漫才を見せられるとは。。。

本人も少しは気にしているようで「喉がつらいから梶原に助けてもらおうと思って今日はキングコングにしちゃいましたけど大丈夫でしたかね?」と。

周りはわーっと拍手で盛り上がっていたけれど私は全く盛り上がれなかった。大丈夫ではない。こちらはいつでも来れるわけではないし、簡単に来られる距離でもない。お金だってかかる。本人にとってはキングコングは自分の大事な一部だから一緒なのかもしれないが、私にとっては「西野さんの一部」であってそれ以上でも以下でもない。というかはっきり言って別物である。そして初めて独演会に来たのは西野さんの一人で喋る独演会が見たかったからなのであってキングコングを見たかった訳ではない。ていうか「独演会」ってそもそもそういうものだと思っていたのだけれど?

まったく割り切れない気持ちになった私は終演後またしても物販へ。

「まだチケットありますか?」と。それと「一人でやるかどうか教えてもらえますか?」と。そして「一人でやる」との情報を得た翌16日分を「今度こそ」と購入。仕事の後だったので迷ったがえいっと決心した。

そしていよいよ16日夜。「今日こそ頼むよ」という気持ちで向かう途中、電車内で何気なくツイッターを見ると、「今日は落語をやります」との文字が。。「落語か。。」物販で「毎回違うし前もってはっきり発表はしてない」みたく言われたけれど、ツイッターではっきり書いてるじゃん。。。

ううむ。正直ここでまた少しがっかり。今日もフリートークじゃないのか。。でもチケット買っちゃったし行くしかない。この時点で全く期待していなかった。

ところが始まってみたら、、、まず見台が用意されていて、そこに着物で出てくる西野さん。なんか雰囲気が良い。しばしフリートーク。「母親が父親を助けようとして突き落とした話」などで笑わせたのち、ふいに落語に入る。演目は「グッドコマーシャル」。

このお話は前から興味あった。「立てこもり犯がとった人質は自殺志願者で。。」というお話。

小拍子も器用に使って一人3役以上をこなす。演じる西野さんは新鮮であった。言い回しが気になったりとちったりもあったけど最後までやりきり、なんと途中では泣きそうになってしまった。出来すぎかもしれないけど、

「実際にこんなことがあったらいいな」と思えるお話。「人は人と会話をすることで人生変わる」「無用な人なんていない」という作品に込められたメッセージが素晴らしく、彼の熱い気持ちが伝わってくるとてもいい舞台だった。

そして落語終了後にはまた少しフリートーク。「ああ終わったあ。今日が一番怖かった。」とのこと。なんと落語は初挑戦だそう。小拍子も今日初めて見たと。それであそこまで使いこなしているのはすごい。そして「最後の独演会だから得意なことじゃないことをやろう」と色々なことに挑戦している中、落語が一番怖かったと。解放感に溢れる笑顔で話す彼を見ていて、「怖いことに挑戦する人はセクシーだな」と思った。挑戦の回を見られたことはラッキーだったかも。私も挑戦しよう。と思った。全然期待していなかったけど思わぬ収穫を得てこれはこれで予想以上に満足な回だった。

しかし念願の全編フリートークはまだ一度も見られていない。

またしても物販で聞くと、もうチケットはないという。あとは当日券を18時にくれば買えるという。これはもう最終日に行くしかないか。。?と思っていたが、なんと昨日スライサーでキャベツを切っていたところ指を2本負傷するという事故が起こる。

深夜に帰宅し翌日(朝)また出かけるという生活が続き体力的にも限界が来ており、今日は行こうかどうしようかぎりぎりまで悩んでいた。しかし何気なくツイッターを見ると、「急きょ決定、今日は千秋楽ニコニコ生配信」との情報が。。。とりあえずタイムシフト予約をして寝ながら悩んだ挙句、今日は行かずにニコニコ生配信を見ることに決める。

始めは音が小さく聞き取れなかったが、スピーカーにつなぐと聞こえるようになった。今日は全編フリートーク。前に聞いたネタもしゃべっている。「今までの公演で話せなかった続きを話します」と。

基本は客と吉本へのダメ出し。マネージャーの話はおかしかった。あの素敵なスタンドが私物だったなんて。そして昨年の独演会がノーギャラだった理由が分かった。「ばかたれがあ」を乱発するのがちょっと気になったけど、色々笑ってしまった。聞きながらお笑いの定石というのは一般人は意外と知らないものですよ、と思った。知らないから笑えるのかもしれない。

そしてあっという間に1時間半しゃべった後、終了予定時刻から絵本の読み聞かせ開始。演目は「えんとつ町のプぺル」。

この間の回と同じようにピアノ入り、スクリーンに場面を映しながら舞台左上方の「書斎」で読む。ニコニコでは「いい声」と声をほめるコメントが目立つ。この前はわからなかったけど、大声でがなるトークライブの後だと落ち着いたトーンが際立って素敵に聞こえる。西野さんのことだからそれも計算ずくかもしれないけれど、確実に成功している。

最後はまた全員で「おおシャンゼリゼ」を合唱。こないだの読み聞かせの時も西野さんのギター弾き語り+ピアノで歌ったけど今日も。この曲っていい曲ですね。と最近思っている。

ラストに新刊「魔法のコンパス」のあとがきが流れるのだけれどこれが毎回じーんとしてしまう。「失敗なんて存在しない」「過去は変えられる」「大体のことはどうにかなる」「コケたら起きればいい」「踏み出そう」そして「ドキドキしてる?」

ニコ生ではそれが映らなかったのが残念だった。でもニコ生のおかげで見れなかったはずの千秋楽が見られたので感謝である。

私のリサーチ不足ではからずも3公演+1公演を見ることになった西野亮廣独演会であったが、結果それによって様々な体験をし、社会勉強にもなったしボーナス的な公演にも遭遇できたので、なかなか良い経験になったと思う。

でも次回からは内容を事前に発表してほしいし、変更はしないでいただきたいなという感想だ。結果一番見たかったフリートーク公演は生ではあまり見られなかったし、こちらの時間も体力もお金も限りがあるので。今回たまたま追加で行ける環境だったから良かったものの、これが地方から泊りがけ等で出てきてキングコングライブのみだったらだいぶ不満がくすぶっていて処理に困ったと思う。公演の一部にというならまだしも。

というわけでしばらく独演会は休みだそうなので次回いつになるかは分からないが、次はリサーチをしっかりしようと決めた独演会であった。

 

 

はじめまして

はじめまして。かわにんと申します。

公共図書館で臨時職員として働いております。

昨年司書講習にて司書の資格を取り、その様子を別のブログで書いております。

sisyo.hatenablog.com

このブログでは日々の出来事や思ったことを綴っていきたいと思います。

よろしくお願いします。